TOEIC、英検に共通する受験のメリットと注意点

TOEICと英検、まったく異なる内容の試験ですが、共通のメリットも多くあります。
今回は4つご紹介いたします。

①明確な目標でモチベーションがアップ

1つ目は、明確な目標があるのでモチベーションがアップすることです。

TOEICであれば具体的なスコアが、英検であれば合格か不合格かがはっきり出るので「○○までにTOEIC××点」「○○までに英検××級合格」といった目標を掲げることで、その目標達成に向けて集中して取り組むことができます。目標の定まらない中で学習するよりも、学習効率がアップしますね!目標が曖昧な中で学習するのは、本当に辛くて退屈ですよね。私自身も経験があります。

たとえば、長年の目標だった英検1級に合格したあとは、それまでのやる気が嘘のように失せてしまいました。その理由は、次の目標が定まらなかったからです。
「せっかく続けてきたんだからレベル維持のために学習は続けよう」という気持ちはあったのですが、なにしろ目標が曖昧なので、エンジンがかかりませんでした。それまで早朝に起きて学習していたのについつい二度寝してしまったり…といった日々がしばらく続きました。

現在は、スピークバディの超優秀なコーチたちに囲まれて、日々モチベーション高く英語力の向上に励んでいます。具体的な「こういう風になりたい!」というモデルがいるので、とても刺激になります。

このように、具体的な目標を持つことでモチベーションは大きくなります。モチベーションアップのためにTOEICや英検を活用するのは、とてもいい方法ではないでしょうか。

②就職や転職、昇進に有利

2つ目は、就職や転職、昇進に非常に有利になることです。
ある程度以上のTOEICスコアがあると就職・転職活動や昇進で有利になるというのは、よく知られた話ですね。今では、採用や昇進の前提条件として、一定以上のTOEICスコアの保有を掲げている企業も少なくありません。

事実、現代のグローバル社会では、日本の企業が英語を使える人材を求めているのは明白です。しかし、英語で不自由なくコミュニケーションを取れるレベルの日本人が少ないのもまた事実です。つまり、英語を話せるというだけでブルーオーシャンに飛びこむことができますね!

これは社会人の方に限った話ではありません。これから仕事を探そうとしている方にも、英語力を証明する資格は強い強い武器になってくれます。

ここで、私自身の実体験を少しお話させてください。
私は転勤族の夫との結婚を機に退職し、全国各地を転々としながら子育てをする専業主婦でした。それまでの社会人経験から、仕事を通して人の助けになることにとてもやりがいを感じていたので、結婚や出産後も仕事を続けたい気持ちはとても強くもっていましたが、理想と現実のギャップが大きくありました。

働きたい、でも、小さな子供を2人抱えた転勤族の妻に、ずっと続けられそうな仕事はありませんでした。「このまま何もないままでは今までの経験を生かすことができない」という切羽詰まった思いで、子育てをしながらTOEICと英検の勉強に打ち込む日々が3年続きました。

今、こうやってスピークバディでコーチをさせていただけているのも、働いて誰かの助けになりたいという強い気持ちはもちろん、TOEICスコアと英検を取得するまでの挫折や経験があるからだと思っています。

③隙間時間の活用で独学できる

3つ目は、TOEICや英検の学習は、独学で、しかも隙間時間を活用してできることです。
忙しい社会人や主婦の方、毎日英語の学習に何時間も割くのは現実的に難しいですよね。英語の勉強で疲れてしまって仕事や家事に支障をきたしては本末転倒です。この点、英語資格取得のための学習は隙間時間で行えるものが多いです。

例えば、単語学習なら机に向かわなくてもできます。
音源を聞きながら通勤する駅まで向かうのはいかがでしょう?10分もあればかなりの数の単語を聞くことができますよ。そして、電車の中で、さっき聞いた単語の綴りを単語帳やスマホアプリで確認。帰りの道のりでも同じことをすれば、それだけで往復1時間程度の学習時間を確保できる方がほとんどではないでしょうか?

ほかにも、家事をしながらシャドーイング、食後の10分で長文を1題解く、といった具合に隙間時間をうまく活用することで着実に英語力はついてきます。

④重要単語を効率よく覚えられる

4つ目は、優先度の高い重要単語を効率よく覚えられる点です。

TOEICも英検も試験である以上、何度も繰り返し出てくる頻出単語があります。例えば、「assembly line(組み立てライン)」という単語はTOEICでは頻出ですが、私の知る限り、英検では見たことがありません。これは、TOEICがビジネス的な内容を扱っていることを考えれば当然ですね(ビジネスの世界の話なら、組み立てラインで働いている人の話が出できても自然です)。
つまり、自分が学習したい領域の単語を効率よく覚えるために試験を活用する価値は大きいと思うのです。

仕事で英語が必要なら、TOEICで頻出の単語を学習することでビジネスメールやミーティングの内容が理解しやすくなるでしょう。
英字新聞が読めるようになりたいのなら、幅広い領域の単語を身につけられる英検を受ける方が得策かもしれません。

今まで単語学習を敬遠していたあなた、TOEICスコアアップや英検合格を目標に、語彙力を強化してみるのはいかがでしょう?

以上、TOEICや英検を受ける主なメリットを4つご紹介しました。

TOEIC、英検受験の注意点

反対に、気を付けるべきことは何か?

1つあるとすれば、試験合格を最終目標にするのではなく、試験合格の先にどうしたいかというゴールを描く必要があることでしょうか。
教材は揃えたけれど、結局あまり勉強しないままになってしまったのでは、本当にもったいないです。

対策としては、何のために受けるのか(目標)をはっきりさせることが有効です。TOEICスコアアップや英検合格という目標はモチベーションを大幅に上げてくれます。ここに、その先の希望や目標があるとさらにモチベーションアップしますよ。

私の場合は「英語を使ってまた仕事がしたい」という思いでした。
「TOEICで✖️✖️点をとって昇格したい」でも、「英検2級に受かって、娘から『パパかっこいい!』と言われたい」でも、理由は何でもいいのです。

TOEICや英検を受験することを決めたら、取得した後の自分の姿を想像してみてください。先ほどの例を挙げると「英検2級に受かって娘から褒められる自分」を思い描けば、学習が辛くなった時も折れずに続けられるはずです!

「TOEICや英検を受けるメリットや注意点はわかったけど、違いがわからないよ!」という方、ご安心ください。
次回以降、2回に分けて、TOEICと英検それぞれの特徴や魅力について書いていこうと思います。お楽しみに!