TOEIC受験のメリット

①初心者でも挑戦しやすい

まず1つ目のポイントが、初心者でも挑戦しやすいことです。

一般的にTOEICと呼ばれる試験の正式名称は「TOEIC® Listening & Reading Test」です。リスニングパート (100問)とリーディングパート(100問)で、計200問構成の試験です。また、内容もビジネスに特化したもので対策がしやすいのも、初心者に優しい点です。

この点、英検ではリスニング、リーディングに加え、スピーキング(4級、5級は原則受験、3級以上は必須)、ライティング(3級以上)の問題が加わるため、対策すべき範囲が広くなります。また、内容も時事的なものから政治、環境問題、考古学的な内容など多岐にわたるため、出題される内容が予測しづらく、対策が立てにくくなります。

初級のうちは、インプット(リスニング、リーディング)に比重を置いた学習に適した時期でもあるので、この時期にTOEICの学習を通してリスニング力、リーディング力を身につけるのは学習方法としてもとてもいいですね。

②低コストで気軽に学習を始められる

2つ目は、市販の教材やアプリが巷で溢れているため、低コストで気軽に学習を始められる点です。教材の量は、英検などよりも格段に多いです。

何十万もかけて予備校に通わなくても、数千円で教材を揃えられますし、abceed アプリなどを利用すれば無料で簡単に音声を聞くこともできます。模擬試験教材では動画解説付きのものなどもあるなど、受験者が多いだけあって充実した教材が安価でたくさん手に入ります。

「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチにも、市販教材だけでTOEIC990を取ったコーチもいるほどです。

③文法力を鍛え上げられる

TOEIC受験3つ目のメリットは、文法力が身につく点です。

TOEICのパート5およびパート6は、文法問題です。文法問題がこれだけの比重を占めるのはTOEICの大きな特徴ですので、TOEICを制するためには文法を制する必要があるのです。
しかし、単語学習と並んで苦手な方が多いのが文法学習なのです。

突然ですが、英語学習を「木」に例えてみましょう。

英語学習を「木」に例えると

文法…幹
発音…根
単語…葉

になるとよくいいます。

幹(文法)がしっかりしていないとすぐに倒れてしまいますね。
実際の会話でも、文法がしっかりしていなければ、いくら語彙力があっても単語の羅列になってしまい、伝わりません。特に英語は、「配置の言語」と言われるほど、正しい語順で話さないと通じないのです。

TOEICでは、文法問題だけ1000問以上収録したような問題集などもありますので、弱点を潰しながら、基本的な文法を完璧にマスターできます。何度も同じパターンの問題が出てくるので、学習すればするほど得点できるようになるのも、モチベーションアップに繋がります!

④いろいろな国の発音に慣れることができる

4つ目は、英検などより、いろいろな国の発音に慣れることができる点です。

TOEICのリスニングはアメリカ英語以外に、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語、ニュージーランド英語の5カ国の英語で発音されます。
私たち日本人が普段聞いている英語の多くは、アメリカ英語ではないでしょうか?イギリス英語は慣れていないと聞き取りにくく感じる方も多いのでは?

私は最初、オーストラリア英語がとても聞き取りにくくて苦労しました。何度聞いても「しぇじょー」としか聞き取れない英単語があったのですが、スクリプトを見てみると”schedule”!「ケもルも聞こえないよ!」と思わず突っ込んだのを今でも覚えています。

しかし現実の世界では、アメリカ英語だけが話されているわけではありません。イギリスでもオーストラリアでもニュージーランドでも英語が母国語です。それどころか、ノンネイティブの国であるフィリピンなどでは幼稚園から公用語として英語が採用されていますし、世界中で英語が公用語になりつつあります。

つまり、いろいろな国の訛りに慣れておく必要があるのですね。その練習として、TOEIC対策を通してさまざまな国の英語に触れるのはとても有効です。

⑤沢山の勉強仲間を作ることができる

5つ目のメリットは、TOEICは受験者が非常に多いので、沢山の勉強仲間を作ることができる点です。TOEICマニアは「トーイッカー」と呼ばれ、毎年10月19日(トーイックの日)には、あちこちのWebページでトーイッカーの集いが開かれるそうです。

それだけたくさんの仲間がいれば、ひとりで頑張るよりも励みになりますね。

次回は、英検の特徴や魅力について書いていこうと思います。
ぜひお楽しみに!