まずは単語と文法の基礎を固めよう!

長文を読んで問題を解けるようになるのにまず重要なのは単語と文法です!
「長文読解の鍵は速読*」とよく見かけますね。しかし、ある程度の単語を知らないと何が書いてある文章なのかがわからないですし、文法があやふやでは何を話しているのか理解できません。
一見「長文読解」と直接関係ないように思えますが、実は単語と文法の基礎を固めることが何より大切です。

以前のTobyコーチの記事に単語力の大切さに触れた記事がありますので、よかったらご覧ください(^^)

*速読とは?…

本などを普通より速く読むこと(明鏡国語辞典)。
→読む速度が上がることで大量の本を読破できる、長文読解のトレーニングの一つ。

「単語と文法の基礎を身につける」とはいっても、具体的にどうすればいいかわからないよ!という方は、一例をご紹介しますので、参考にしていただければ嬉しいです。

単語

試験の長文読解対策としては、受けたい試験に対応した単語帳を使って語彙力を伸ばすことをおすすめします。なぜなら、TOEIC にしろ英検や入試問題にしろ、試験なのである程度範囲が決まっていますし、頻出単語もあるからです。

例えば TOEIC を受けるなら TOEIC 対策用の単語帳を使うことで、よく出る重要な単語を効率的に身につけることが可能です。

→自分の受ける試験用の単語帳を用意したら、それを徹底的に覚えます。一度ですべて覚えようとせずに、何度か繰り返すのがコツです。

→長文は出てくる単語の8割程度理解できるレベルに到達すると、内容をすらすら理解して読めるようになります。このレベルまでもってくればこちらのものです!

文法

大人になって久しぶりに英語を学び直す(高校や大学以来、英語に触れてなくてほぼ忘れている)という方は、長文読解をする前に、まずは文法書を1冊用意して復習するのがおすすめです。

→最初に文法をおさらいしておくことで長文の理解が進みますし、後述する復習の手間も省けます。

→TOEIC を受けるなら Part5 の文法セクションの問題に同時進行で取り組むと、問題を通して文法力を鍛えられるので一石二鳥です!

問題を解いたあとの復習・精読が上達の秘訣!

長文読解で単語、文法を徹底することに続き重要なのが、問題を解いたあとの復習と精読*!

*精読…

内容をよく考えながら、細かいところまで丁寧に読むこと。熟読。(明鏡国語辞典)

速読のトレーニングをするよりも、精読を丁寧に行うほうが遠回りなようで実は近道だと思います。

復習と精読、具体的にどのようなことをするのかというと…

復習~単語~

取り組んだ長文問題に出てきた単語で知らなかったもの、自信のなかったものをすべて調べます。

→普段から前述の「単語帳で単語を覚える」学習をしておくと、このステップがぐんと楽になります。

→単語帳を使って単語を覚えている場合(前述のように)その単語帳に長文で出てきた単語が載っているかなど、併せて確認します。長文で出てきた単語がどのように使われているかを単語帳にメモしておくと記憶に残りやすいですよ!

復習~文法~

読んだ長文を文法的に理解できるまで徹底的に解剖します。
指示語が何を指すのか、接続詞の役割なども理解できるまで読み込みます。
この段階でわからないところは文法書などで確認しましょう!

これで復習は完了です。
なかなか時間のかかる作業ですが、継続は力なり!
続けていくことで確実に力がついてきます。

精読

続いては精読です。
具体的には、読んだ長文を何度も見返したり意味のまとまりに注意しながら音読したりして、頭に叩き入れる作業です。

精読は何冊もやる必要はなく、これと決めた1冊を徹底的にやり込むのが鍵です。
自分の受ける試験対策用の問題集なら、そこに必要な知識は詰め込まれています!手を広げる必要はありません。

曖昧な知識では試験本番では役に立ちません。確固たる知識を手に入れるために、復習と精読を繰り返しましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は英語試験での長文読解に苦手意識をもっている方に向けて書かせていただきました。長文が読めたり解けたりするようになるには時間もかかります。諦めそうになることもあるかもしれませんが、続けていれば気づいたときには前よりも読めるようになっているはずです。

この記事が、長文を読めるようになりたいけど、何をすれば良いのかわからないという方へ少しでも役立てばとても嬉しいです。