鏡餅の由来は?英語ではどう表現する?

お正月に飾られる「鏡餅」。
大小の丸いお餅が2段になっていて可愛らしいですよね。

この丸い形は、銅鏡という丸い鏡に見立てられているそうです。
銅鏡には神様が宿るとされているため、丸い餅を鏡に見立て、「鏡餅」と呼ばれるようになったそうです。

では、英語で「鏡餅」は何というのでしょうか?

mirror-shaped rice cake などと呼ばれることも多いようです。
mirror-shaped は「鏡の形にされた」、rice cake は「お餅」という意味です。

「rice cake(お米のケーキ) → お餅」という発想は面白いですね。

ただし、特に欧米では鏡餅を見たことのない人がほとんどです。なので「mirror-shaped rice cake」だけでは何のことか通じない場合もあるでしょう。

そのような場合には、スマホなどで画像を見せてあげたり、もっと長く詳しく説明してあげたりする必要があるかもしれません。

(例)Kagami mochi is a New Year’s offering. It usually consists of two round rice cakes with a bitter orange on top.

「鏡餅は新年のお供物です。通常は丸いお餅二つで構成されていて、一番上には橙を載せます。」

実は、rice cake 以外にも面白い呼び方をされる日本の食べ物があります。
次の章ではそのうち三つをご紹介します。

rice cake だけじゃない!意外な呼び方の日本の食べ物3選!

ここまでで、「お餅」を英語では rice cake と呼ぶことがわかりましたね。
では、ここで問題です!
次の英語は日本のある食べ物を表します。
それぞれ何を指すでしょうか?

① fish cake
② rice ball
③ rice cracker

The answer is …

① fish cake → かまぼこ

② rice ball → おにぎり

③ rice cracker → おせんべい

でした!

まず、① fish cake が「かまぼこ」なのはびっくりしますね。
直訳すると「魚のケーキ」ですから、文字からは想像できません。

ネイティブによると、かまぼこに限らず「魚の練り物系(ちくわ、さつま揚げなど)」のことを fish cake と呼ぶことも多いそうです。
かまぼこは紅白で縁起が良く、おせち料理にも登場する食材です。
rice cake「お餅」 と一緒に覚えておきましょう!

続いて、② rice ball 「 おにぎり」ですが、こちらは ① fish cake よりもわかりやすいのではないでしょうか?
ちなみに「おにぎり」は、 onigiri という表現も辞書に載っています。アメリカなどのようにおにぎりを知っている人の多い場所では onigiri でも通じるかもしれません。

最後の ③ rice cracker「おせんべい」はイメージしやすいですね。
「お米でできたクラッカー」なので、そのままです。
ちなみに欧米でも rice cracker は好まれるそうです。
お土産でもっていくと喜んでもらえるかもしれません。

以上、意外な呼び方の日本の食べ物3選をご紹介しました!
日本のものを西洋の視点で表現すると面白い発想の表現になりますね(^^)

鏡餅には神様が宿る!実は「神様」は god だけじゃないんです。

この記事の最初の方で、鏡餅には神様が宿るとされていることを書きました。

英語で表現するなら

In Japan, it is believed that gods stay in the mirror-shaped rice cakes during the new year.

「日本では、新年には鏡餅に神様が宿ると信じられています。」

といったところでしょうか。

「神様」を意味する英語表現は上の例文で登場した god がおなじみですよね。しかし実は、他にも表現があります。一緒に見ていきましょう!

ただし、ここで取り上げる単語やフレーズは宗教にも関連するデリケートな表現ですので、あまり多用しすぎないように注意してくださいね(^^)

① God

皆さんご存じの「神様」という単語です。
今回は、God を使ったイディオムをご紹介します。それがこちら。

・I swear to God, 〜「神に誓って(絶対に)、〜」

(例)I swear to God, I will never eat too much!
「絶対に、もう二度と食べすぎないようにします!」

同じように「絶対に」という意味の表現は他にもあります。

・Absolutely「断固として」
・Definitely 「確かに」
・Totally「完全に」
・For sure「確実に」

(この4つの表現は、相手への賛同を表す際の相づちとしてもよく使います。)

これらの表現の中でも、特に「I swear to God」は一番強い表現です。
「神に誓う」という言葉に、気持ちの強さが表れていますね。

補足ですが、god とすべて小文字で書いた場合は「神様」一般を意味するのに対し、God と大文字の g を使うと「一神教(特にキリスト教)の神」のことを指すそうです。

ちなみに、god は男性の神様、goddess は女性の神様=女神様という意味です。

② deity

こちらも「神」という意味の名詞で、god の類義語です。

god との明確な違いはネイティブでも説明が難しいそうですが、どちらかというと god よりも固い表現というイメージです。

「神様」という意味ではないですが、関連する表現として divine という単語もあります。主に形容詞で「神の」という意味で使われます。

(例)divine blessing 「神の祝福」
divine revelation 「神の啓示」

また、「神々しい」「素晴らしい」という意味もあるため、次のようなイディオムも使われます。

・It’s divine.「とても素晴らしいです。」

この表現は、とても上品な褒め言葉です。

ここまで、「神様」に関連する表現を見てきました。
ここで取り上げた単語やフレーズは、宗教にも関連するデリケートな表現です。
ですので、あまり多用しすぎないように注意してくださいね(^^)

いかがでしたか?
今回は、お正月がもう少しということで「鏡餅」を起点にした英語表現について考えてみました。

豆知識や覚えやすい表現を詰め込みましたので、ぜひ皆さん、ご家族との団らんの席などで披露してみてくださいね(^^)

良いお年を!