早い段階で各国が水際対策を実施!「水際対策」って英語で何という?

今回のオミクロン株が流行し始めた当初、日本を含む世界各国が迅速に水際対策を実施したことは記憶に新しいですね。
私自身、「水際対策」という単語をコロナ禍になってから日常的に耳にするようになったので、この機会に正確な意味を調べてみました。

簡単に言うと、感染症などが発生した場合に、海外からの流入を阻止するために港や空港などでの検査などを強化することのようです。
日本では外国人の入国を規制したり、空港での PCR 検査が行われていますね。

では、この「水際対策」は英語でなんと言うのでしょうか。

いくつか表現の仕方はあるようですが、ここでは代表的なものを二つご紹介します。
*それぞれの表現の後ろに (for COVID-19) と記載しているのは、「(ほかの感染症ではなく)特に新型コロナウイルスに対する水際対策」であることを示す場合には、for COVID-19 を付け加えるとわかりやすいためです。

➀ national border measures (for COVID-19)

→ national border で「国境」を意味します。measure には「対策」という意味があるので、national border measures は「国境での対策」ということになります。

「ウイルスが他国の国境を越えて、自国に入らないようにするための対策」という意味ですね。

② border security measures (for COVID-19)

→ security には「安全のための」という意味があります。

したがって、 border security measures だと「国境での安全対策」という意味です。

日本語では「水際対策」と呼ばれますが、英語だと「国境対策」という感覚でしょうか。
「水際対策」は、国境の外には海が広がっている島国・日本ならではのネーミングですね。

感染力は強いけれど重症者は少ない傾向!覚えておきたい単語3選!

これまでの各国での感染状況の推移から、オミクロン株については次のことが明らかになってきています。

感染スピードがこれまでになく速いこと
感染者数の割には、重症化のリスクは低いこと

これは周知の事実なので、「感染力」や「重症」という表現は知っておいた方がいいでしょう。

また、(この記事を執筆している1月中旬時点では)重症者数が著しく低いことから、これまでの感染対策を継続することに対する疑問の声も高まっているようです。

そこで今回は「感染力」「重症」「感染対策」という単語をご紹介します。

➀ transmissibility「感染力」

→ かなり難易度の高い単語です。trans- という接頭辞には「移動する」という意味合いがあるため、 transmissibility はウイルスが移動する力、つまり「感染力」です。

派生語の形容詞に transmissible「感染性の」という単語があります。同じ意味合いでは contagious という単語もよく耳にします。

② severe symptoms「重症」

symptom で「症状」という意味です。
症状の程度が severe「厳しい、容赦ない」ので「重症」です。

ちなみに、「無症状」は no symptoms や asymptomatic、 「軽症」は mild symptoms、「中等症」は middle symptoms という表現が用いられます。

③countermeasure 「感染対策」

もともとは、「(相手の行動などに対する)対抗策」といった意味ですが、コロナの話題では「感染対策」という意味で使われています。

次々と感染が広がっていく新型コロナウイルスに対して行う対抗策、それは「感染対策」ですね。

いかがでしたか?

今回は、コロナ関係のニュースを読む際に役立つうえに、会話でも取り入れやすそうな表現を厳選してご紹介しました。

新型コロナウイルスは全世界で大流行しているため、多くの場面で話題になります。頻出の表現をうまく使って会話に役立てていただければ嬉しいです。