「卒業」は英語で何と言う?

3月は卒業シーズンですね。
卒業の余韻に浸る間もなく、入園や入学、新社会人の皆さんは入社が控えているかもしれませんね。
また、この時期は多くの企業で人事異動や、それに伴う転勤もあり、とても忙しい時期なのではないでしょうか?
忙しいのは親も同じですね。私もこのところ、4月から幼稚園生になるわが子の入園用品の準備や記名に追われています。

ここでは、「卒業」に関する英語表現を見ていきましょう。

➀「卒業する」ー graduate

動詞 graduate は「graduate from ~(~を卒業する)」という形で使われることが多いので、セットフレーズで覚えてしまうのがおすすめです。

(例)I’m going to graduate from university.
「大学を卒業します。」

②「卒業」ー graduation

動詞 graduate の名詞形です。

(例)I haven’t decided what to do after graduation yet.
「私はまだ、卒業後に何をするか決めていません。」「私はまだ、卒業後に何をするか決めていません。」

「卒業旅行」「卒業論文」「卒業式」など、「卒業○○」という表現は日本語でもいくつもありますね。
日本語では、「卒業」という名詞に「旅行」「論文」「式」などの名詞をくっつけていますが、英語でも同じ語順で表現されます。

例えば、
「卒業旅行」なら、graduation trip(trip は「旅行」の意味)

「卒業論文」は graduation thesis(thesis は「論文」の意味)

「卒業式」は graduation ceremony(ceremony は「式」の意味)
と表現されます。

ちなみに、graduation ceremony 以外の「卒業式」の表現方法はご存じでしょうか?
commencement ceremony という表現があります(短く commencement と言うこともあります)。

これは「学位授与式」と訳されることも多い、フォーマルな表現です。
そもそも commencement という表現は「始まり」という意味です。
「それならば、卒業式ではなく入学式のことではないのか?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。この表現は、「卒業は新たな節目の始まり」という考え方から来た表現だそうです。
卒業は別れの季節。でもそれと同時に、始まりの季節でもあるんですね。

これは余談ですが、故 Steve Jobs 氏が2005年にスタンフォード大学で行った commencement address(卒業生へのスピーチ)は「伝説のスピーチ」として有名です。
このスピーチでは、先程ご紹介した「graduate from ~(~を卒業する)」などの表現をはじめ、「卒業」の季節に使える表現がたくさん使われていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ここまで見てきた「卒業」は学校からの卒業を指します。
しかし、普段の生活でも「卒業」という言葉を使うことってありますよね。
たとえば、「今年こそ、夜中のカップ焼きそばから卒業しようと思ってるんだ。」といった具合です。
このように、「ある物事から卒業する」と言いたい場合にぴったりの単語がこちら。

③ 「成長して脱する、卒業する」- outgrow

(例)My daughter has outgrown Anpanman.
「娘はアンパンマンを卒業しました。」「娘はアンパンマンを卒業しました。」

成長して(grow)、脱する(out)という意味合いです。

皆さんの outgrow したいことは何ですか?

超便利!「卒業」の場面で必ず使えるフレーズ!

続いては、卒業の場面で役立つこと間違いなしのフレーズをご紹介します。まずは、なんと言ってもこの表現!

➀ Congratulations on ~.(「~おめでとうございます。」)

(例)Congratulations on your graduation.
「ご卒業おめでとうございます。」「ご卒業おめでとうございます。」

卒業、入学、結婚、出産など、おめでたい場面で大活躍してくれる表現です。親しい間柄での砕けた表現に

Congrats!「おめでとう!」 

というものもありますよ。
海外映画やドラマなどでも頻繁に登場するので、どんな場面で使われるか探しながら映画鑑賞してみるのはいかがでしょうか?

② This is the beginning of ~.(「~の始まりですね。」)

(例)This is the beginning of your bright future.
「輝かしい未来の始まりですね。」

相手の門出を明るく祝うのにぴったりな表現です。

③ Best wishes for ~.「~を祈って。」

(例)Best wishes for your future.
「今後のご多幸を祈っています。」

相手の幸せや成功を祈る、という意味で使われます。
ちなみに、手紙の結びで「Best wishes, 」という表現が使われることがあります。
この表現は、手紙の最後で相手のことを気遣う表現です。
日本では「お身体ご自愛ください。」などとよく書きますが、感覚としてはそれに近いのではないでしょうか。
ほかにも、「Best,」「Love,」なども手紙の結びでよく使われます。
気に入ったものを使ってみてくださいね。

こんなに違う!海外の卒業シーズンカルチャー!

日本で「卒業」というと、卒業式でお別れの歌を歌ったり、卒業証書を受け取ったり、大学の卒業式では袴(はかま)を着る方も多いですね!
式のあとは謝恩会が開かれることも多いのではないでしょうか。

これに対して、海外の映画やドラマを見ていると、卒業式には黒いガウンと帽子をかぶり、卒業スピーチのあとはなぜか、帽子をみんなで一斉に空に向かって投げるという流れが定番のようです。
「帽子が当たったら痛くないのかな?」と思っていたのですが、どうやらこれが欧米流の卒業の儀式のようです。
他にも日本にはない欧米の卒業カルチャーがあるようなので、ご紹介したいと思います。

➀ graduation hat toss

graduation ー「卒業(式)」
hat ―「帽子」
toss ―「(上に向かって)投げる」hat ―「帽子」
toss ―「(上に向かって)投げる」

文字通り、卒業式の最後で頭にかぶっていた帽子を空に向かって投げる儀式です。卒業式のシーンではよく登場しますね!
どうして帽子を投げるのか、起源は100年以上前にさかのぼります。
1912年、アメリカの海軍兵学校で最初の graduation hat toss が行われたとされています。当時の海軍兵学校の卒業生は、正式に海軍将校になる前に2年間、見習生の期間があったそうです。そして、見習生用の帽子は、正式な海軍将校とは別のものでした。無事に2年間の見習い期間を終えると、正式な海軍将校が身につける帽子が支給されます。このときに、不要になった見習生用の帽子を卒業式で空に向かって投げたことが、graduation hat toss としてほかの大学の卒業式でも浸透し、現在に至るそうです。

ただ、この graduation hat toss は帽子の角が体にあたってけがをしたりする事故にもつながることから、最近ではこれを禁止する学校もあるそうです。
「スピークバディ パーソナルコーチング」に、高校から大学院までを北米で過ごしたコーチがいるので話を聞いてみたところ、大学でも大学院でも、ガウンと帽子はなんとレンタルが主流だったそうです!
なので、投げるには投げるけれど、失くさないように控えめに投げていたそうです☺

② gap year

gap year とは、高校や大学を卒業してから約1年ほど、入学する前に他のことをする時間を設けることを言います。
欧米ではこの期間でインターンとして働いたり、旅行や留学、またはボランティア活動をしたりと、学校では経験できない体験や勉強をする人が多いそうです。
gap year を取り入れることはバーンアウト(燃え尽き症候群)防止の効果もあり、学校でのパフォーマンスも上がるという意見もあるそうです。その一方で、学校での勉強から離れる期間ができてしまうことを心配する親も多いようです。
個人的には、若いうちに自分の興味のあることに取り組める期間があるのは貴重だと思います。

いかがでしたか?
今回は、卒業シーズンに役立つ表現をご紹介しました。

また、文化の違いについても触れてみました。

異なる文化や価値観を知ったうえで会話ができれば、より深く相手の考えを知ったり、円滑にコミュニケーションをとれるようになるのではないかと思います。
この記事が少しでも、皆さんの英語学習の助けになりましたらとても嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!