基本的な文法と単語をマスターしよう

中学校レベルの文法と単語、これらをマスターすることは、スムーズに自分の言いたいことを言えるようになるために必要不可欠です。
この記事を読んでくださっている皆さんは「こんなふうに話せるようになりたいな」という目標をもっていらっしゃるかと思います。

地図に例えると、この目標が「目的地」です。
まだ行ったことのない目的地に到着するためには、地図を読む必要がありますね。
この場合、単語が「地図上の文字や記号」の役割を、文法が「方角」を示す役割を果たしてくれます。
地図上の文字や記号が読めればどこに何があるのかわかるように、日常生活でよく使う単語をマスターしておくことで、相手の話が理解できるようになり、自分も話すことができるようになります。
方角がわかれば目的地に向かうことができます。会話では文法に則って正しい語順で話すことで、自分の言いたいことを的確に伝えられるようになります。
特に英語は「配置の言葉」といわれるように、正しい語順で話すことがとても重要です。しっかりとした文法に基づいて話すと内容がより正確に伝わるので、自分の言いたいことをわかってもらいやすくなりますよ。

余談ですが、シューベルトの歌曲集に「美しき水車小屋の娘」というものがあります。
美しいのは水車小屋のことか、それとも水車小屋の娘なのかはっきりしません。日本語はこれでも成立します(美しいのは水車小屋の娘だろうとなんとなく想像がつきますね)。
しかし「水車小屋の美しき娘」の英訳は
Fair Maid of the Mill
となり、fair(美しい)のはmaid(少女)を指すのだとはっきりわかります。
つまり、日本語よりも語順や文法に厳格な言語なのです。

文法と単語をマスターしようというと、途方もない道のりに感じてしまいますが、あくまで「中学校レベル」でOKです。
分詞構文のような難しい文法や、大学入試で出てくるような難しい単語は読む場合には必要ですが、日常会話ではあまり気にしなくていいかと思います。
日本語でも、新聞や書籍で出てくるような言葉と、日常会話で使う言葉は違いますよね。英語でも同じです。

中学校レベルの単語と文法がしっかり身についていれば、ある程度の会話はスムーズにできるようになります。

基本的な文法と単語をマスターするには「音読」と「繰り返し」

では、実際にどうやったら中学校レベルの単語と文法をマスターできるのか?
コツは「音読」と「繰り返し」です。

私は中学校1年生で初めて英語を学習し始めました。通っていたのは、家から一番近い公立の中学校で、塾にも通っていませんでしたし、もちろん英語で外国人と話す機会もありませんでした。
特別な環境は何もなかったのですが、一つだけ、他の人がしていないことをしていました。

それは、

①教科書で習った範囲を全て日本語に訳し
②その日本語訳を見ながら自分で英作文をする
③教科書の英文を見て答え合わせ
④該当範囲を音読

これを3年間、毎日続けていました。
毎日、大学ノート1ページを埋めると決めていました。中学生の英語ということで、そこまで授業のペースも速くなかったので、同じ範囲を何度も何度も繰り返すことになります。
気づいたときには、3年分の教科書3冊を自然と丸暗記していました。
これだけ繰り返せば嫌でも覚えます。そして、自然と口から出てくるようになります。

中学校の英語の教科書でもいいですし、もちろん他のものでも構いません。ぜひ「音読」と「繰り返し」を続けてみてください。
自然と話したいことが口から出てくるようになるはずです。
上に書いた①〜④すべてをしなくとも、音読だけでも効果があるかと思います。

実際に使ってみよう

中学校レベルの単語と文法をマスターしたら、次は実際にそれらを使ってみましょう!今までインプットした知識をアウトプットして、自分の血肉にしていくイメージです。

オンライン英会話に挑戦してみるのもいいですね。
まだ実際に話してみるのは気がひけるという方は、スピークバディなどのAIとおしゃべりできるアプリもおすすめです。AIがさまざまな話題を提供してくれるので、今までに身につけた単語や文法を練習するのにぴったりです。

英作文を書いてみるというのも効果的です。「書く」という行為は、手と目を同時に使うので記憶が脳に残りやすいそうです。さらに書いた文章を音読すれば、口も動かすので、五感をフル活用することができますね!
注意点は、誤った単語や文法を使ってしまい、それを覚えてしまうことです。それを防ぐために、自信のないところは必ず確認する癖をつけるといいでしょう。

実際に使ってみることで、わかってもらえたときには「嬉しい」という気持ちになります。逆に、伝わらなかった場合は「悔しい」「恥ずかしい」という思いもするでしょう。これらの感情を伴うと大幅に記憶に残りやすくなります!

「一般的に「記憶は、感情を伴うと忘れにくい」と言われています。狩猟時代、人間は危機感や恐怖を感じたときの体験を忘れないようにしていて、それで今でも感情が動いたときのことを脳が記憶するようになっている、という理論があるらしいです。」
(ダイアモンドオンライン 「賢い人がやっている<勉強法>に共通する、あるポイント」より引用 )

がんばって身につけた知識です。効率よくアウトプットすることで、さらにスムーズに口から言いたいことを言えるようになるのではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

言いたいことが口をついて出てくるようにするために、まずは中学校レベルの単語と文法をマスターすることが重要です。
具体的には、「音読」と「繰り返し」が習得への近道です。

そして、インプットが終わったら(またはインプットと同時進行で)実際に使ってみる。このサイクルを繰り返すことで、言いたいことが口から出てくるようになるはずです。

「学ぶ」という言葉の語源は「真似ぶ」すなわち、真似することだそうです。真似することを繰り返して、だんだんと自分のものにしていく。

私も現在、この「真似る」を実践中です。
具体的には、「日本のことを英語で外国人に説明できるようになりたい」と思っているのですが、スピークバディアプリの「英語で日本を紹介しよう」をそっくりそのまま真似しています。
やり方は「2. 基本的な文法と単語をマスターするには?」でご紹介した、①〜④とまったく同じことを行っています。
今はお手本の真似でも、何度も繰り返して音読することで、自分のものになるとわかっているからです。

皆さんも、お気に入りの教材を何度も繰り返し音読して、言いたいことが口をついて出てくるレベルまで持っていきましょう!
私も日々トレーニング中です!